私が監査役をさせて頂いている京都の外国人専用旅館では、毎月役員会で詳細なデータ分析結果を報告し、営業戦略を練っています。経年比較分析や他施設との同月比較を実施することで、良かった点、悪かった点、今後の改善の方向性などを話し合います。その成果かどうかはわかりませんが、部屋の売り方について、テクニカルなノウハウが集積しており、売上も増加しています。

また別の会計税務顧問をさせて頂いている大規模農業生産法人では、会計データや販売データから毎月の役員会資料を作成し、予算実績差異分析、品種ごとの損益計算などの分析結果を報告しています。これに基づき、経営陣が栽培や販売に関する戦略を話し合います。

これらの例は、当事務所が関与させて頂いている一例にすぎません。しかしながら共通して言えることは、タイムリーに意思決定権者に正しい情報を伝える役割を担わせてもらっているということです。
これができている会社は意思決定にスピードがあり迷いがありません。

単に数字の羅列した資料を報告するのでは意味がありません。何故なら経営者は会計の専門家でないからです。
私がこうした資料を作成する際に心がけているのは、グラフや絵を用いてハイライトすべきポイントをハイライトするような資料を作っています。